Isahaya-Teien
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Takeshi Nagasaki

原 始 庭 苑

28th Anniversary Exhibition

龍と鯨の尾先が交わる諫早神社の御神苑、水害から67年の夏、白い大蛇は再び三柱となる。

<展覧会開催予告>
会場: 諫早神社  御神苑 https://isahaya-jinja.jp
長崎県諫早市宇都町 1-12 (境内 北側)
会期: 2024年 11月1日(金) 〜 4日(月)
行事: トークイベント「これからの神社仏閣の庭を考える会(仮称)」

諫早神社1290年記念事業、社殿北側庭園整備工事として、令和元年より進めてきた「諫早神社の御神苑」は、総面積2600平米の敷地に池泉と築山によって織りなされた池泉神塚回遊式庭苑です。

江戸期に作庭されたと伝わる「県内三大名庭 旧諫早庭園」の大水害以前の風景に想いを馳せ、新たな池泉、龍心池は当時の池の輪郭を残しながら、玉石で敷き詰められた穏やかな洲に立石を多用し、飛鳥時代の優美さと江戸時代の剛健な表現を蘇らせています。また、施工は鋼土と玉石を叩き固めた伝統工法を用いることで樹木の生育や生き物が生息しやすい環境にも配慮し、亀、蛇や鳥類の生命の気配を感じられるように設計しました。

参拝を終え、社殿より多良岳の方角へ進むと見えてくる、高さ約3米の築山は、雲仙岳温泉神社の鳥居の位置より上部を切り取った山景をそのままの形で再現しています。皆様のご協力で集められた思い出の詰まった石を用いて作られたこの築山は、雲仙塚として神苑に姿を表します。築山の中腹に建つ鳥居は、全国にも珍しい三本の柱で構成された三柱鳥居としました。そこに、古く諫早神社に伝わる陶器製鳥居の要素を併せました。三柱の中央に覗く鯨を見立てた石組は、要石としてこれから1300年後の遠い未来まで私たちを御守りくださるよう願いを込めたものとなっています。この御神苑に司る「生命の景色」が、ここにあつまる時、少しでも何かのエネルギーになれば幸いです。

Press Release

名称: 諫早神社の御神苑
所在地: 諫早神社 長崎県諫早市宇都町
庭園設計・施工: 長崎 剛志 / N-tree
主要用途: 池泉神塚回遊式庭苑
施工面積: 約2,683.00㎡

プロジェクトの詳細については、設計案や作庭風景などをまとめた特設ウェブサイトをご覧ください。https://n-tree.jp/presentation/isahaya-teien