第一期工事 後半
令和3年 6月7日
続々・雲仙塚 岩組作業
吊る、掘る、叩くを繰り返す。それが庭仕事です。
令和3年 6月8日
西に沈む太陽
夕日が石に沈んでいく様は、まるで山に沈んでいくかのようにも見えます。庭仕事における日没は、その日の仕事の終わりを意味するもの。美しいこの光景を眺めながら、一日に思いを馳せるこの時間は特別なものです。
令和3年 6月3日
石室築造 拝啓、千三百年後
千三百年前からこれまでの痕跡を作業の中で読み解きながら、千三百年先の未来への痕跡を残すということをしています。千三百年後の未来の人は、石室に描かれたクレーンの絵を見て何を思うのでしょう?
令和3年 6月15日
池泉工事 蓬莱式涸滝組の復活
池作業は地元の職人さんと共同で作業を進めております。足場が悪いところで危険も伴いながらも尽力していただいております。作業中、何度も、倒れてその身を地中に横たえた石を掘り起こし、立ち上がらせました。日本庭園で見られる石組を取り入れながら、諫早神社の説話に沿ったものを模索しつつ石組みを行なっていきます。
令和3年 6月16日
御神木と磐座
作業をしていると、参拝される方が御神木を眺めている姿をよく見かけます。この光景を見るたび、諫早神社の神様はとても大切にされているのだと実感いたします。すでに山頂に据える予定の石は境内に運び込まれていますが、きっと参拝される皆様の様子を見て安心しているに違いないと思うのです。
令和3年 6月21日
雲仙視察
一年で一番日が長い日に雲仙の形を探りに島原半島で行きました。大きな輪郭からディティールまでしっかり迫っていきます。鯨石を据えるのとちょうど同じ位置に鯨の鼻先のような石も見つけました。自生する山法師からは植栽のヒントを貰います。
令和3年 6月24日
藪蘭の花の咲く頃
どこまでも雲仙岳の形相に近づきたい思いで何度も輪郭の寸法を測ります。庭苑空間の中の基本軸、築山の南北軸も探ります。
令和3年 7月1日
池泉と築山
池泉の州浜は、神社の前を流れる本明川との繋がりを実現するため玉石を譲り受け施工いたしました。築山は土台から迫り出させることでで、雲仙岳を切り取って神社境内に浮かび上がらせるという構想を表現しています。
令和3年 7月4日
池づくりワークショップ
諫早神社に縁の深い皆さんと池に玉石を敷く作業をいたしました。玉石の裏には別の時代へのメッセージを添えています。地域の方と共に痕跡を残せたことは大変嬉しく思います。
令和3年 7月12日
御神木に見送られて
第一期庭園工事を無事、終了いたしました。試験的に入れた井戸水と前日の雨で水が溜まった池からは、生き物たちの息遣いが聞こえてきます。徐々に形が作られてきておりますが、まだまだこれからです。作業は11月からまた再開させますのでよろしくお願いいたします。