諫早庭苑構想

四面の庭について

はじめて外国を訪れた時、東西南北の方位について強く意識したことを覚えております。「どこから来て、どこに行くのか?」米国、ネイティブアメリカンの居留地で現地の人に尋ねられましたが、何も答えられなかったことが今でも心に残っております。その時からフォーダイレクション(方位)は自分の思考の道筋を立てる重要な基礎となりました。
宗教との結びつきを内包する特別な庭園を計画するにおいて、より深い土地や歴史の考察と未来へのイマジネーションが必要だと考えます。最初の現場調査に長崎を訪れた時、四面宮<おしめんさん>が主として展開していくと感じました。四面宮は島原半島雲仙岳に今から1300年前に創建された九州総守護の神社です。現在は温泉神社を中心とし四方に四社、そのうちの一つが諫早神社です。計画を進めていくにあたって、四面の庭と仮称して出来る限り様々な事柄を研究し、この曼荼羅のようなシートに集めていきたいと思っております。現段階では四方それぞれに四つの要素、合わせて十六の要素をあげております。今後これらの要素が響き合い、調和していくように最終計画案まで構想を進めていく次第です。四方それぞれの四色については仮に以下の色で構成をしております。いろいろなご意見ご感想を伺いながら今後も変化しつつ、人々に愛される庭苑の完成を進めていければ幸いです。
令和2年10月 長崎剛志

四面宮会ホームページ http://shimengu-jinja.jp

真朱(しんしゅ)

ふかい赤 
日本は古来より朱色を赤として定めていた。その中でも真朱は、混ざりもののない自然の朱色を指し、辰砂から作られている。その辰砂の持つ毒性が転じ、古くは魔除けとして使われていた。

カラーコード
#A83C40
R:168 G:60 B:64

白梛(しろなぎ)

緑みの白
雲の白と梛の緑が混ざり合ってできた色。
庭園構想のために新たに創造したものである。

カラーコード
#F2F7F2
R:242 G:247 B:242

鳥ノ子色(とりのこいろ)

赤みのごくうすい黄色
鳥ノ子色は、鶏卵の殻のようなごく淡い黄色を指す。もとは鳥ノ子襲という室町時代の襲の色目の名前で、この襲に使われる塋色、蘇芳を合わせるとこの色になる。

カラーコード
#F7F0CF
R:247 G:240 B:207

水色(みずいろ)

緑みのうすい青
水色は、もとは染色の分野で水の色を模してつくられた色である。

カラーコード
#8FC6D0
R:143 G:198 B:208

参考書籍:日本の伝統色 長崎盛輝

参考イメージ集