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天ノ庭-構想と仕様
一つの自然石より型取られた三体のブロンズ(鋳石)を創り出す
三体はもともと一つの自然石であり家族の結束を表し、石の魂を共有する
真中の鋳石は先祖と両親の眠る墓地に向けて削られ、両脇兄弟の鋳石は父母に向けて削られている
三つの鋳石は原石の形に戻すとまったく同じ方向に据えられている
父母の鋳石を[通天石]とし、兄弟の鋳石を兄[至鋳石]弟[誠鋳石]と名付けた
通天石の筆蹟は親友へ宛てた手紙の差出人の文字
「鳥海 和男」を使い 誠鋳石にはパスポートのサイン、至鋳石には作庭者の筆蹟を刻んだ
納骨堂の蓋として作品[方位]を添える
父母の蓋には思い出の柿木の枝を下ろし型取った
兄弟の蓋にはその柿木の周りに生えていた竹をつかった
塔婆立は女竹八分をブロンズにしたもので構成した
墓誌に「至誠通天」と刻んだ
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photography : Mikio Kurokawa
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