2006 Seeds -3  生け庭  Garden Arrangement
展覧会名 : 生け庭
会場 : 東京都渋谷区広尾5-4-11ベルナハイツ1A-2  テアトル デ ソンス ギャラリー
主宰 : テアトル デ ソンス ギャラリー
会期 : 2006年 3月10日(金)〜21日(祝) Opening party 11日(土) 18:00〜20:00
開館時間 : 12:00〜20:00
出品作品 : 生け庭-白梅(枝垂れ) / 生け庭-寒椿 01/ 生け庭-寒椿 03 / 空間-A
イベント : 視覚に障害のある人と一緒に見る「鳥海家ノ墓庭 天ノ庭」見学と展覧会鑑賞ツアー
3月18日(土) 10:00〜
同時開催 : Space-1 庭と建築の時間軸 プリズミック ギャラリー (南青山にて)

photography : DAICI ANO / FWD INC.
「Seeds」シリーズは、これまで庭の仕事を手掛けるなかで考えてきたこと・見てきたことを、美術表現に置き換えてみせる取り組みです。
これまでは平面作品によるものでしたが、Seeds-3「生け庭」展では、立体(空間)で表現しようと思います。

インスタレーション作品『生け庭』は、存在する時間が限られた庭です。
本来の庭は時を経て変化し、在り続けるものです。作庭とは、過去・現在・未来にまたがって存在することをイメージし、そのなかで現在のかたちをつくる作業ともいえます。しかし、「生け庭」は一瞬の庭をつくる試みであり、生け花のような一瞬の風景であり、終わりのある庭なのです。自分にとってはかなり大きな考え方の変化であり、これまでの概念を超える挑戦でもあります。

一方「ものが持つ時間」という観点から言えば、生け花の素材(花材)も草木としてそれまでの時間を持っていますし、朽ちてゆく時間を内包しています。庭も『生け庭』もまた、同じ時間を持った素材からつくられます。しかし時間軸の行き先をどの点に向けるかによって(どの時点を捉えるかによって)、つくられるもの、表現される考え方が変化し、作品のもつ意味が違ってきます。

これまでに手がけてきた庭と「生け庭」の間で、考え方や表現の違いがどのような意味をもつのかを探ってみたいと思います。

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